外壁塗装などの塗装作業はただ塗るだけと思われがちですが、建物を風雨や紫外線から守るため、丈夫に美しく仕上げるためには手間をかけた細かな作業が伴います。それぞれのケースに合わせた作業のながれをまとめましたので、ご覧ください。有限会社美装社は、確かな仕事と丁寧な技術で施工しております。
屋根と外壁の塗り替え作業と、そのながれ(一軒家)
築13年のY邸の施工をご紹介します。
屋根コロニアルはシリコン樹脂塗料、外壁は水性シリコン樹脂塗料で仕上げました。
屋根の塗り替え
←新築から13年経った屋根の状態です。屋根の表面が劣化し、全体に苔や藻が発生しているのがわかります。このまま放置すると劣化が進み、割れやすくなるため、なるべく早く塗り替えをする必要があります。
① 屋根の洗浄(高圧洗浄)
←屋根の汚れを高圧洗浄で丁寧に洗います。洗浄後残っている塗膜は、しっかり付いているので問題ありません。この時点で棟押さえの釘が抜けていないか点検し、問題がある部分は新たな釘を打ち替えます。
② タスペーサーの挿入
←縁切り用タスペーサーを屋根材の間に差し込み雨漏れを防ぎます。塗装時の大切な行程です。
③ シーラー塗装・中塗り
←よく乾燥させシーラーを塗ります。シーラーは下地と上塗り材とを密着させる大事な工程です。当社は下地を強化させるためエポキシ樹脂系シーラーを使用し、下地の吸い込みが激しいときは2回塗装します。シーラー塗装後中塗りをします。
④ 上塗り・完成
←中塗り後は上塗りをします。丁寧に塗ることが大切です。屋根は熱や寒さや紫外線等、厳しい環境にさらされています。良い材料でしっかりした工事を行いたいものです。
外壁の塗り替え
←苔や汚れが見られる外壁を高圧洗浄(150kg/cm2)しています。
① 外壁の洗浄(高圧洗浄)
←高圧洗浄で苔や汚れが落ちた外壁を塗装する前に、他の箇所に塗装が付かないようビニールにて養生します。
② 外壁の養生
←下塗りは微弾性フィラーを使います。下塗り材は、塗る地の種類(モルタル、サイディング、木部等)により選びます。
③ 外壁の下塗り
←上塗り1回目です。ムラなく丁寧に塗装します。塗料には適切な希釈率があり、薄めすぎは下地との密着や、塗膜そのものの耐久性もなくなるため注意が必要です。
④ 外壁塗装の完成
←上塗り2回目です。写真でわかりにくいのですが、少し色が変わっています。塗り残しなく塗装して上塗り完了です。
玄関ポーチの塗り替え
←無塗装の柱です。永年の日焼け、汚れで黒ずみ劣化しています。
① 玄関ポーチ塗装の汚れ落とし
←まず専用液でアクと汚れを落とし、次に日焼け、カビ落とし、漂白をします。
① 玄関ポーチ塗装の完成
←元の白木の状態に戻した柱を、木肌を活かす着色仕上げとしました。木肌保護材を塗って完成です。
屋根周りのリフォームと塗装
←木部破風板と樋の塗装です。高圧洗浄で旧皮膜を取理、キレイにしてからペーパー等で下地を整えます。
① 高圧洗浄と下塗り
←木部下塗り材を塗装し、下塗り後、上塗り1回目の塗装をします。
① 上塗り後完成
←乾燥後、上塗り2回目を塗装します。ここでは木部破風は3回塗り、樋は2回塗り仕上げとし、完成しました。
コーキング打ち変え
←サイディングのコーキングが切れています。雨漏りの原因となりますので、旧コーキングを撤去します。
① コーキング除去とマスキング
←コーキング撤去後にマスキングをし、ボードとの接着を補強するプラーマーを塗布します。
① コーキング打ち替え完成
←コーキング材を充填し、コーキング打ち替えが完成になります。